『一つ山のきつね』は、鳥取県の八頭に伝わるむかし話です。民話・昔話の宝庫といわれる鳥取県では、これまでに数多くの民話集や昔話の絵本が出版されてきました。今回、八頭町のきつねのお話を絵本にしたのは、「テレビ番組で若桜鉄道の丹比駅近くに『一つ山』という山があると紹介され、訪れたことがきっかけです。山の高さは50メートルほど、田畑の中にぽこっとあり、頂上には360度の眺望が開けています。山頂の一角に、この山に住んでいたという一匹の白ぎつねのお話が書かれていました。白ぎつねが上方へ行ってすもう取りになり、稽古を重ねて関取にまで上りつめたというお話です。このお話が書かれた本は八頭の図書館にもありました。しかし、最後には地震で材木の下敷きになり死んでしまうという、思いもよらない悲しいものでした。この結末がとても、残念であり、やさしくてがんばりやだった白ぎつねのお話を子どもから大人までたくさんの人に知ってもらえるよう、また、お話の舞台である自然豊かで、のどかなこの八頭町にも興味を持って頂けるようにとの願いを込めて絵本化するに至りました。 細かな部分までひとつひとつパーツをつくり、貼り合わせるという手法を用いて描かれた心温まる絵がみなさまの心を和ませ、ほっこりとした気分にさせてくれることでしょう。 是非一度、お手に取ってご覧ください。
絵と文:菊池かおる
企画編集:松井ひろみ
発行:株式会社QUON
鳥取県八頭郡八頭町富枝39
0858-71-0757
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~昭和の古き良き時代の風景を眺めに若桜鉄道へ~
若桜鉄道には23の施設が登録有形文化財として登録されています。
1.若桜駅本屋及びプラットホーム
2.同駅物置及び灯室
3.同駅旧西転轍手箱番所
4.同駅旧東転轍手箱番所
5.同駅諸車庫
6.同駅機関車転車台
7.同駅給水塔
8.同駅流雪溝
9.若桜川橋梁
10.雪覆
11.落石覆
12.第三ハ東川橋梁
13.細見川橋梁
14.丹比駅本屋及びプラットホーム
15.第二八東川橋梁
16.岩淵川橋梁
17.八東駅本屋
18.同駅プラットホーム
19.安部駅本屋
20.同駅プラットホーム
21.隼駅本屋及びプラットホーム
22.因幡船岡駅本屋及びプラットホ一ム
23.第一八東川橋梁